kakehashi

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苦~~い 中国伝統的な漢方薬事情

こんにちは 日本在住30年のシーです。

 

中国の伝統漢方薬を見た事はありますか?

 

20年前に中国に戻った時に、当時付き合ってた主人を漢方薬のお店に連れて行ったことがあります。

 

お店は、うす暗い、古い建物でした。漢方薬の特々な苦くて、効きそうな、薬草の臭いが充満していました。

 

主人は日本人なので、初めての光景に、初めての匂いで、ものすごくびっくりしていた記憶があります。

 

今日は漢方薬について話してみたいと思います。

 

 

 

 

伝統的な漢方薬はどんな薬?

伝統的な漢方薬は乾燥した薬草の組み合わせです。

 

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漢方薬は漢方の先生が出してもらえます。

日本の病院のイメージと大きく違います。

「こんなところで病気を見てくれるの?」というくらい、病院のイメージとかけ離れています。

どちらかというと薬局のイメージです。

 

 

最近、中国も随分変わってきてますので、漢方薬のお店も病院らしくなってきてるかもしれません。

 

昔は漢方薬の先生がお店の前の方に机を構えます。

病気の人は普通に並んでいました。

順番になると、机越しに先生の向かいに座って、左手の脈を出します。

先生は脈を図って、問診するだけで、処方箋を出します。

 

処方箋をもらって、お店の奥に進みます。写真のように、カウンターがあります。カウンターの後の壁面には大きい棚があり、棚にたくさん薬草が入ってる小さい引き出しがついています。

 

一つの処方箋には、たくさん種類の薬草が含まれます。

 

従業員さんはカウンターから処方箋をもらいます。熟練した動きで、数ある引き出しから薬草を取り出し、小さい測りでお薬の重さを測り、一枚一枚紙の上にお薬を分けて置きます。日数分の薬を作っていきます。薬を全部集めてから、それぞれの紙でしっかり包みます。

 

なので、漢方薬は一包、ニ包と数えます。

 

伝統的な漢方薬の薬汁を飲む

漢方薬をもらってから、家で薬専用の土鍋で煮ます。  

 

一包のお薬につき2回煮る事が出来ます。

3日分で、一日二回飲む場合は、3包のお薬をもらう事になります。

 

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処方箋のお薬を用意してる様子

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ニ包の漢方薬

 

 

お水は目分量ですが、大体お椀一杯分なるくらい煮詰めます。

 

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漢方薬を煮る様子

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煮えた漢方薬

 

出来上がった漢方薬の汁は黒くて、苦い匂いがします。

「良薬は口に苦し」という言葉があるように、非常に苦いです。

 

小さいときは漢方薬は大嫌いでした。

 

言葉にまつわるエビソード

 

中国の漢方薬は汁気なのに、「お薬を食べる」を言います。

 

私が日本に30年近くも住んでいるにもかかわらず、今も「お薬を食べた?」と聞く事があります。小学校高学年になった子供に笑われます。「お薬は飲む」でしょうと笑。

 

今日のまとめ

伝統的な漢方薬は見た目は怪しい(主人曰く)ですが、病気には本当に効いてました。

 

昔、中国に戻った時に、いつも肩こりの漢方薬を出してもらいました。本当に肩が軽くなり、肩こりが軽減されました。

 

伝統な漢方薬は 「治療」ではなく、「体の調整」というイメージがありますので、なんとなく安心して飲めます。