「中国の学校」と「日本の学校」の違い 実体験からまとめてみました
おはようございます。日本在住30年のシーです。
中国の小学校と日本の小学校の違いについて、実体験をもとにまとめてみました。
現在中国の小学校は昼休みの短縮の推進など、大きく変わろうとしていますが、実体験を交えて、今の中国の小学校と日本の小学校の違いをまとめてみました。
中国の小学校は福建省福州市にある小学校です。
福建省は台湾の向かい側にある都市で、ウーロン茶が有名です。
スケジュールの違い
日本と中国、入学時期、休み時期、1日の時間割りまで違います。
入学時期の違い
日本は桜の季節、4月が入学式です。
中国は9月1日です。
休みの違い
日本は春休み、夏休み、年末年始の休み、全部で三回長い休みがあります。
学校によって、3学期に分けられます。
今年はコロナでいつもと違いますが、去年は下記になっていました。
7月21日~8月29日が夏休み
12月22日~1月8日が冬休み
3月26日~4月6日が春休み
中国は春休み、夏休み、全部で二回だけ休みがあります。
今年の場合は
7月1日~8月31日が夏休み
1月21日~2月20日が春休み
となっています。休みが全部で90日です。
夏休みは基本日にちの変更はありませんが、春休みの場合は旧正月の関係で、毎年微妙に日にちのズレがあります。
昼休みの違い
日本は昼休みは給食を入れて1時間半くらいです。
中国は11:00~14:00くらい3時間もあります。
なので、昼休みになったら、ほとんどの生徒が一時帰宅します。
「中国と日本の時間割りの違い」は合わせて読んでみたい。
https://blog.hatena.ne.jp/manjyublog/manjyublog.hatenablog.com/edit?entry=26006613677053180
学校生活の違い
日本と中国、学校生活が違います。
先生が違う
日本では特に低学年の場合は、担任の先生が一人だけです。
中国の場合は、教科毎に先生が違います。
国語、算数、図工、音楽、体育の先生はそれぞれ担当しています。
保護者と学校の関係
日本では、保護者と学校の関係は密にあると思います。
PTAがあり、入学式、懇談会、運動会など、何かと保護者は学校に行くことが多いと思います。
中国では、保護者は基本学校に行くことがありません。
年に一度に保護者会があるだけで、昼間ではなく夜に行われます。
入学式、運動会などは、学校の許可がないと、保護者は見学する事が出来ません。
運よく先着順で申し込む事が出来るときがあります。
国旗、国歌
日本では、学校によって校歌があります。
生徒たちは音楽の時に校歌を歌ったりします。
中国では、校歌はありません。
毎週の月曜日に、登校後に全員グランドに集まります。
国旗掲揚並びに国歌斉唱します。
休み時間中の遊び
昔の私たち、遊びはほとんど卓球でした。
卓球ラケットは皆持ってますので、学校に持っていきます。
中国の机は日本と違って、細長く、日本家庭の学習机のようなもので、二人共同で使っていました。
休みになると、すぐに卓球を遊び始めます。
普通は卓球台がないと、卓球かできないでしょうと突っ込まれるかもしれませんが、子供らの私たちはお構いなく、「どこでもドア」のように「どこでも卓球」でした。
中国の卓球が強いのは国民の娯楽という土壌から生まれた物かもしれませんね。
服装の違い
ランドセル
日本は基本ランドセルを使います。
中国ではランドセルはありません。
好きなリュック、ショルダーバッグを使って登校します。
最近、日本のランドセルが丈夫でデザインも豊富で、中国でも人気が出てきてます。
服装
日本の小学校は私服が多いです。
中国では、学校によって違います。
一つだけ、中国独特の物があります。赤い三角巾です。
赤い三角巾を首に巻きます。
赤い三角巾は「共産党のたまご」という意味があります。
昔は優秀で選ばれた子しか巻く事が出来ませんので、憧れでした。
今は全員三角巾をまかないといけません。
今日のシーのまとめ
同じ小学校でも、違いがたくさんあります。
赤い三角巾、国旗掲揚、国歌斉唱など、日本から見ると不思議かもしれませんが、
私たちが当たり前でした。
小学校、中学、高校まで、国旗掲揚、国歌斉唱はずっと続きます。
赤い三角巾は小学校と中学校で使いますが、高校になると、共産党になるための青年団に入ります。
私たちは子供の時代から色濃く政治の色に染められていました。