中国のお弁当は学校でご飯を蒸す?日本のお弁当との違い
おはようございます。日本在住30年関西架け橋のシーです。
日本のお弁当は見た目も栄養バランスも良く、常に感動させられる食文化の一つです。
自分では作らなくても、市販でもお弁当の材料、自然解凍もできて、とても便利です。
子供が幼稚園の時に、よくお弁当を作っていました。
お弁当を作りながら、自分の弁当時代を思い出します。
日本と中国、弁当文化は全く違います。
25年前の中国の弁当箱
私の高校時代は90年代初頭でした。
中国学校のスケジュール
午前は8時~12時
午後は14:30~17:30
だったと思います。
中国はお昼寝の習慣がありますので、お昼の時間は長いです。
家の近い子は帰っていました。
私の家は遠かったので、弁当持参していました。
私の高校時代は選択できる物が少なかったので、皆はアルミ製の弁当箱を使っていました。
アルミ製なので、落としたり、当たったりすると、どこか凹みます。形がどんどんイビツになっていきます。
男女問わず、皆は凹みまくりの弁当箱を使っていました。可愛さなんか、誰も気にしませんでした。
しかも、パッキンがなく、蓋もしっかり閉めれなかったりします。本当に雑でした。
おかずを入れると、汁がよく漏れていました。
日本では、ブロッコリー、唐揚げ、茹で卵だけでお弁当を作っても、汁気もなしで、見た目も、栄養バランスも良さそうなお弁当を作れます。
中国では、基本、おかず一品だけです。母親は野菜炒めとか、ピーマン卵炒めをよく詰めてくれました。汁気もそのままお弁当に入れていました。
中国のお弁当はよく漏れてた
皆は自転車で通学していました。
鞄を自転車後の荷台に乗せて、自転車に前カゴがありませんでしたので、お弁当をハンドルにぶら下げていました。
道もすごくデコボコでした。ぶら下がってたお弁当はよく揺れていました。揺れるたびに、お弁当箱が傾いて、パッキンもないので、汁気が漏れます。学校に着いて頃、もう弁当袋はビショビショでした。
弁当箱が雑なので、最悪な時は、引っ繰り返して、蓋が外れるときもありました。そうなると、おかずが全部出っちゃって、大変な事になります。
いかにお弁当を無事に学校に運べるのが毎日大変な課題になっていました。
弁当袋に汁がついてるので、おかずの匂いが漂ってきます。お昼までにお腹が空いて、もう勉強するところではありませんでした(笑)
弁当箱の中身はお米?
弁当持参の生徒たちは二つのアルミ製の弁当箱を持って学校に行きました。
一つはおかず用で、もう一つはお米用です。
学校に着いてから、お米用の弁当箱に目分量の水を入れて、食堂の蒸し器に載せます。
お昼になると、生徒達が食堂に出来上がったご飯を取りに行きます。食堂でおかずも買えますが、学生たちは基本おかず持参でした。
アルミ弁当箱が熱々でしたので、持つのが大変だった記憶があります。
ちょっとした贅沢な思い出
学生時代の私たちはよくこっそりとおかずとお米の弁当箱を一緒に食堂の蒸し器に入れました。
おかずのお弁当に生のスペアリブ、大根、昆布、調味料と適量の水が入ってますので、蒸すると、おいしいです。
食堂ではご飯だけ蒸してくれます。
抜き打ち検査でご飯以外の弁当を発見されると、おかずの弁当が弾かれます。
弾かれると、私たちのお昼はご飯しかなくなります。
成功すると、お昼の冷たいおかずが熱々の柔らか大根スペアリブスープとなり、本当に最高においしかったです。
今の中国の弁当事情
気付けば、30年も経ちました。今の中国では学校の食堂でご飯を購入する事になったそうです。
アルミ弁当箱を蒸す事は現在の中国でも珍しい現象になっているようですが、受け継がれても良さそうですけどね。