【三国編】三国の登場人物から見る 中国人の名前の変化
おはようございます。日本在住30年のシーです。
日本でも、三国志は有名ですね。
もちろん、中国でも非常に有名です。
三国志の登場人物、曹操、孫権、劉備、趙雲、張飛、関羽、諸葛亮、などなど、三国志に興味がなくても、聞いたことのある名前はありませんか?
中国人名前のフルネームは何文字が多い?
現在中国では三文字の名前が多いです。
フルネーム三文字多いなのか、二文字多いなのか、はっきりした統計はありませんが、三文字が多いと言われています。
ちなみに私実家は五人家族で、全部三文字です。
父親の実家は7人家族と母親の実家は9人家族ですが、フルネームは全部3文字です。
近代有名人、毛沢東、蒋介石、周恩来、今の中国国家主席、習近平のフルネームは3文字です。
中国人の苗字は何文字が多い?
日本人の苗字は二文字が多いですが、中国人の苗字は一文字が多いです。
王、張、陳、劉などの苗字は日本でもよく知られています。
もちろん、二文字の苗字もあります。
三国で最も人気の高い孔明は苗字が諸葛で二文字です。
一文字以上の苗字は漢民族では非常に少ないです。
私は中国で小中高の学校を経験してきました。
私が知る限り、二文字苗字の同級生が一人もいませんでした。
中国人の名前は何文字が多い?
中国人の苗字は一文字が多いですが、下の名前は二文字が多いです。
フルネームではっきりした統計がないと同じで、統計ではないのですが、下の文字が二文字が多いです。
基本、子供に名前を付けるときに、苗字、まん中の名前を同じ字にして、一番最後の文字だけそれぞれ違う字にします。
毛沢東の子供10人もいるそうですが、一番最初の奥さんとの間に三人の子供がいます。それぞれの名前は毛 岸英、毛 岸青、毛 岸龍です。
毛は苗字で、岸は兄弟共通で、最後の字こそが個人を持つ名前です。
中国の「一人子政策」で兄弟の名前の統一性がなくなりましたけどね。
一人子政策は何?一人っ子政策 - Wikipedia
三国の登場人物のフルネームが何文字が多い?
三国の登場人物のフルネームが二文字が多いです。
曹 操(孟徳)
孫 権(仲謀)
劉 備(玄徳)
趙 雲(子運)
張 飛(翼徳)
関 羽(雲長)
諸葛 亮(孔明)
左は苗字で、右側が名前です。()の中は字(あざな)です。
三国で登場人物のフルネームはほとんど二文字だけです。
諸葛 亮は苗字が諸葛で二文字なので、フルネームが三文字になっています。
中国は昔の人は名前以外に字があります。
昔といっても、うちの父親(83歳)も、字を持っています。
字は現在中国で使われていませんので、理解しにくいと思います。
詳しい説明はまた後日にブログにあげます。
三国の登場人物の下の名前は一文字?
三国の登場人物のフルネームが二文字が多いということは、下の名前が一文字が多いです。
中国の歴史を見ても、下の名前`が一文字の時代が非常に珍しい時代です。
三国登場人物の名前に理由があった
三国の名前が一文字のルールは王莽によって決められたそうです。
王莽はどんな人?
西漢を滅ぼした人が王莽です。
王莽は当時の中国(漢)の人の名前を苗字以外名前を一文字、字を二文字にするというご布令を出し、犯罪者、悪い人だけに二文字を付けていたそうです。
中国人口の増加によって、苗字以外に、一文字から二文字の名前に時代とともに変化してきたそうです。
まとめ 中国人名前の変化
三国の登場人物の名前が苗字以外はほとんど一文字というのは、現在の中国から見ると非常に不思議な現象です。
それなりの理由があったんですね。
現在の中国の人口からすれば、名前が苗字を入れて二文字だけだと、重複が多すぎて、大変な事になるに違いないです。
名前も時代と共に変化していくものですね。