【言葉】編 中国で「お母さん」の呼び方によって、夫婦間の隔たりが生じる?
おはようございます。日本在住30年のシーです。。
日本の言葉は実に複雑です。
「お母さん」だけでも私が知る限り、5種類もあります。もちろん、もっともっとあるはずです。
お母さん
ママ
母
母ちゃん
おふくろ
日本に来て、30年くらいになった今も、日本語が難しいと思います。
今日は、「お母さん」の呼び方について、話してみたいと思います。
日本語の「お母さん」
「お母さん」は母親だけの意味ではなく、知らない人女性、ご年配の方、子連れの若いママに呼ぶ事ができます。
子供を連れて歩くと、スーパーの店員さんまで「お母さん」と呼ばれる事がしょっちゅうでした。(笑)
母は自分のお母さんの事を他人に話す時に使います。
ママ、母ちゃんなどは子供が母親を呼ぶ時に使います。
外国出身の私がこの使い分けができるまで、ウン十年もかかりました。
日本人からすれば、当たり前の事ですが、外国人にとって、難関とも言えます。
日本語の難しさがこの呼び方からも伺えると思います。
中国語の「お母さん」
中国語は単純です。
「お母さん」の言葉は一つです。「ママ」(妈妈)です。
自分が自分のママに対して、もちろん「ママ」です。
自分の母の事を他人に話す時は、「私のママ」といいます。
他人のママを呼ぶ時に、「あなたのママ」と「あなた」と付け加える。
〇〇さんのママ、彼のママといいます。
自分の母以外、他人には使いません。
言葉として、簡単です。使いまわしもなく、「ママ」です。
単純すぎるゆえに、実に難しい時があります。
「お母さん」の呼び方によって、夫婦の隔たりが生じる?
「お母さん」は中国語で「ママ」です。
結婚すると、相手の「ママ」を心から呼べるかどうかを一つ大きい壁になります。
呼び方一つで夫婦間の隔たりが生じてしまう事もあります。
日本なら、色々言い回しがありますので、気持ちに関係なく、「お母さん」を呼んでしまえば、違和感がないはずです。
中国では、「ママ」という言葉単純なだけに、奥深くなります。自分の親以外に使いませんので、深〜い気持ちが入ります。
結婚すると、いきなり、他人の親を自分の親のように「ママ」と呼ぶのが、難しいです。気持ちの切り替えが必要ですし、呼ぶのに慣れる事も必要です。
心を込めて呼んでるかどうかで、周りにも見られます。
「しっかりママと呼べてるね」と言われれば、「いいお嫁さん」「いいお婿さん」に評価されますが、そうでないと、冷ややかな目で見られる場合もあります。悪化していくと、夫婦間の不仲にもなりかねますので、要注意です。
まとめ
日本語の「お母さん」の呼び方がたくさんあります。
外国人には分かりにくいですが、分かってしまえば、使い分けれるので、案外便利です。
中国語の「ママ」は単純で、使い分けができません。
単純なゆえに、難しい感情的な問題が生じます。
一長一短ですね。